乱歩地獄

全ては、愛故に…

四本の作品が入っているオムニバス形式の映画です。乱歩地獄 デラックス版 [DVD]

※以下ネタバレ注意(超個人的意見)

これが究極の愛の形とでもいうんでしょうか(行き過ぎな感じはあったけど)、全編を通して浅野忠信が出演されていたんですが、いやーどんな役でもやってしまう人なんだなって思いました(褒)なんかすっごいいろんな映画に引っぱりダコ(昭和の匂い)されていますが、実際見たのは今回で2回目(1回目は"殺し屋1"だったりする)なんでまだまだ魅力は解からないんですが。見終わって、原作を読んでいたら少しは楽しめたのかな?なんて思ったり思わなかったり。

  • 火星の運河
    • 音が無い。とりあえず全裸にはびっくりwカメラアングルとか大変なんだろーなぁ、っていう内容そっちのけな感想で申し訳ない…。なんか女性と絡んでて暴行してたけど、実はやられてたっていう話。って思った。SとかMとかそんなの。心の中ではやられたいって願望?
  • 鏡地獄
    • 鏡職人の成宮寛貴がいろんな女とヤリまくってその女達を鏡を使って殺していくって内容(エロス)*1。あんなに部屋中に鏡あったら夜とか怖いと思う(絶対)。画の撮り方が上手かったです。もちろん鏡を多様に使い妖艶な空気を醸し出していました。鏡に取り付かれた男っていう、結局は自分が一番大事ってことなんだろうか。
  • 芋虫
    • 大森南朋があんな形で出演しているとは…ビックリだぜっ(古い)!貴方を愛しているが故に自分の一番近くに置いておきたい、それが人形の形をした人間でも。そう、女は愛している男の手足を切断し、自分だけの芋虫にしていた。男は既に声も出せなくなっていて、そんな男を鞭でバッシバシ叩く×2。見てて痛々しい。女王様と奴隷みたいだった。そんな光景を松田龍平が見つけ、女を問い詰める。しかし男は女が居なくなったら生きていられない。ラストは、男(松田龍平)がその女の身体を切り刻んで終わる。二体の芋虫が出来上がる。
    • 緒川たまき演じる女優に心を寄せる専属運転手(浅野忠信)のお話。しかし彼は人と触れ合えない。世の中には人の目には見えない微生物が沢山いる、そういうのがもちろん人間の身体の中や皮膚にだって住み着いてるわけで、そうのが気になってしまう体質というか、簡単に言うと極度の潔癖症。好きだけど触れようものなら、身体が拒絶してしまう。生きているからダメなんだ、だったら殺してしまえばいいんじゃないだろうか、っていうなんの淀みの無い思考に狂気を感じるが、あっけなく遂行し自宅に持って帰る。しかし、人の身体は腐敗して結局蟲が…って。その後、男は自分で血を抜いてあげたりするけどなんかしっくりきてない様子。最終的には絵の具を買ってきて女に色を重ねていく、自分の頭の仲で描いていた姿に変えるべく。

総評

    • 重たい。ずっしりしすぎていて、ちょっと人間不信に陥りそうです(笑)

追記

上の"人間不信 (笑)"って…。結構ツボだったりする。自分で書いておきながらだけど、反転したらキーワードだけ違う色になるから仕方ないんだけど。

*1:ラーメンズ"たかしと父さん"より引用