処方箋

笑顔が苦手だったあなたが すごく普通に笑ってるのを見て 二人とも上手く大人になったんだ なんて一人で思った

雨だから少し歩いてみよう いつもと違った世界に ほら 涙も流したままでいいから

次は0からじゃなくて 1から始められるよね

借り物の言葉と 誰かが口ずさんだメロディで あなたのことを 歌っても わたしの想いは1mmだって 届かない

果てしなく続いていく当たり前の日常 もう少し強かったら 今日が違っていたのかな寂しさと手を繋いだまま歩いて行く明日 隣に居てほしいあなたが 宙を舞う右手抱き合うだけじゃ本当は何も分からないことを知った 何度もこぼれ落ちた涙と一緒に 胸の中も空っ…

二人が一つになれない理由は 初めから解ってたはずなのに 僕はいつも君を いつだって君を

笑顔と涙が同じだけあるなら 最後はちゃんと笑っていたい あなたを想って泣くよりも あなたと一緒に笑いたい

あなたの手で私の耳を塞いで なんにも聞こえないように あなたの口で私の口を塞いで すべてが届かないように

白い塊は溶けて溶けて もうちっぽけな私も このままとけてしまいたいあなたの手のひらで あなたの言葉で あなたの温度で 溶けてしまいたい水色の粒は落ちて落ちて 意気地なしな私も このままおちてしまいたいあなたの腕の中で あなたの瞳で あなたの横顔で …

ありがとう、くらい 言わせてつまらないことで すれ違ってもう届かない あなたの頬にずっと片想いでもいいただのひとりよがりだけど 気持ちが揺れすぎて悲しくて泣いてるのか嬉しくて泣いてるのかただ、想いが言葉に出来なくてありがとう、が言えなくて これ…

春待つ、君の肩にそっと落ちる薄紅色の花びらその速度で君は色づいていく明けた空に 陽が溶ける

僕がついた嘘、君が解いた謎

痛いから 泣くの ? 悲しいから 泣くの ? 誰かに傷つけられたから ? 弱い自分が嫌いだから ? 多分 今 君は成長してる もう 少し前の君じゃないから

あなたは赤をこぼす 透明な涙と共に 矛盾しているのにも気づかず

ありふれたことさ 昨日も明日も それを積み重ねて行くだけ 崩れないように 慎重になるのは 臆病なんかじゃないよ やめることはいつだって出来る

光に満ちた 僕らの 世界 もしも 声が聞こえてるなら 手を振るだけでもいい 理解し合えてるのなら どんな 温度で 包んでくれる

ピアス もうずいぶんピアスしてなかったな 久しぶりにしようと思ったら 全然入らなくて 少し悲しくなった やっぱり身体はこの金属を 異物と思っているんだろうか これも自然治癒力の1つなのかな まだ少ししこりは残ってるけど

もう 君の笑顔しか思い出せなくて 胸や指 あちこちに走る 小さい痛みが 今日も僕を生かしてる 夢から覚めて いつも思う どうやって息をすればいいんだろう 君の居ないこの世界の中で どうやって君を忘れたらいい?

僕の左手が 宙を舞う 少し笑って 君の右手とぶつかる 二人の 温度が解け合う ゆっくりと

好き、だからさよなら 今度生まれ変わったら思い切ってこの気持ち伝えるよ言葉にしたらどんな顔するかなだから、さよなら あなたの近くの空気はやっぱり心地よくていつまで経っても抜け出せないでも、さよなら こんなに近くに居るのに笑顔も涙も全部一緒にあ…

大きな手 はにかんだ笑顔君だけはそのままでいて 助手席 二人きりの帰り道時間が止まれば良いのに どんなに願っても神様なんかいないって知った 届かないメール 近づけない距離いつも遠くから見てた この関係を壊すくらいなら今のままが良い そんな自分が嫌い…

誰もいない部屋は少しだけ広く感じた 雲の無い空はとても綺麗だったでも僕の気持ちはどこにも行かなかった 君の居ない街はいくつも季節を巡っていた 星の無い夜空はとても静かだっただけど胸の奥に忘れていた明日が燻っていた 君の居ない今日を僕は生きてた

巡り行く世界と、変わりゆく君があまりにも儚くて両手で強く握りしめたガラクタに何を願うわけでもなく残る日々をただ 生かされてる 次々に流れてくる情報に埋もれ痛みの無い画面は 知らない言葉で何か伝えてる見渡す限り 同じ顔 見えない 明日言葉にしても …

ちっぽけなプライドなら捨ててしまえどっちが狂っているかなんて この際後回し行けるとこまで行ってみるのも途中で諦めるのも 君次第それを誰かのせいにするなんて負け犬も良いところさ格好悪くたって良いさしがみついたって もがいたって爪の中まで真っ黒に…

この道はどこまで続いてるんだろういつから一人で歩いてるんだろう自分で決めたゴールにも辿り着けなくて本当に進みたい道じゃないのかもしれなくて残った選択肢だっただけで全部投げ出して踏み外すことも出来なくて綺麗ごとだけじゃ生きていけない錆も濁り…

ただ隣に居てくれるだけでいいから拙い僕の言葉に時々頷いてくれるだけでいいから変わりすぎた街並でどこかに君を捜して変わらないあの日のこぼれた秘密は徐々に染みを広げて二人で居る理由なんて最初から無かったのかな

もうすぐ君と居た季節がまた巡ってくるよ 君と繋いだ右手は今はもう 知らない風と一緒に揺れている 僕の最後の笑顔君の最初の嘘 君が残した二人の明日がきっと 光ある未来であってほしいそう願うよ

雨 僕の想いは雨に埋もれていって 君の気持ちは雨に流されていった 二人の間にはいつも雨が降っていて 涙を流したことさえ気付かなかった 重力には逆らえなくて落ちていく言葉ももう君には届かない ただ止まない雨に静かに赤が滲む

傾いていく今日が微熱交じりの僕を置いて

空っぽになったら そこに何を詰めるの両手が塞がっていたら 何も掴めやしないよ