全てが灰色になっていく世界で

僕は一人佇んでいる

昨日歩いた道を今日も歩く

まだ解けない問題を抱え

取りこぼした言葉たちは

行く宛てもなく

地に染み渡り 雲となって

空から降ってくる


言葉の雨


ひとつ ひとつ 連なって

時に冷たく

時に包み込むように

水溜りに写る 逆さまの世界

静かに 静かに 澄み渡り

鮮やかな未来を

もう一人の僕を

悲しみの色で染める