心音

家族愛

本日家族揃って遠出、親戚のとこまでお見舞いに。雲は晴れるでもなく今にも雨が降ってきそうだった。会うのは本当に久しぶりだ。片道2時間位で病院に到着した。心なしか雲はさっきより重たく圧し掛かってきているように思えた、そして小さな雨が降ってきた。小走りで病院内に入って、エレベーターで上がる。まだ面会時間までは時間があるためか、お見舞いに来ている人達もまばらだ。休憩所に伯母が座っていた。家族揃ってどうしたの?という伯母はいつも通りおもしろくて、伯父の容態を話してくれた。
最初の頃に比べると、大分顔色も良くなったし調子がいいときは頷いたり目を開けたりもするらしい。
自分の知らない人とかもたくさん面会に来てて、伯母や親戚の兄と話していた。あんまり一度にたくさん入れないから5人ずつ位に分けて集中治療室に入る。広々とした部屋にはたくさんの機械があって看護士や医者がせわしなく動いていた。病室の端にカーテンで仕切られたそこに伯父が居た。身体にはいろいろなチューブだったり点滴がついている。ベッドの上の方には心電図があった。同じリズムで動いている。少し痙攣もしていた。随分前に会ったきりだったので、凄く小さく感じた。手足も寝たきりの為か筋肉が落ちている。足や手を触ってみた、伯父の体温を感じた。会話は出来なかったけど、多分伝わっていると思う。伯母は伯父の手を握り、みんな来てくれたよー、お父さん解かる?というようなことを語りかけていた。おそらく10分も居なかった気がする。自分の無力さと、伯母の強さに気付いた。
早く良くなって欲しい。