ギミーヘブン

…この世界は偽者だ。

ギミー・ヘブン スタンダード・エディション [DVD]
もし世界に自分一人だったら、自分と同じ境遇の人が現れたら、あなたの目に見えているモノは本当にそこにありますか。今、あなたの隣にいる人はダレデスカ…。
殺人現場に残る不可思議な模様。そして浮かび上がる、一人の少女。
明らかになっていく謎、驚くべき結末が…。

※以下ネタバレ(要反転)

ラストが悲しすぎる。あーいう形で終わらせないといけなかったのか、何で首を絞めたのか。せっかく同じ境遇の人間を見つけて、って思ったんだけど。マリは殺して欲しかったのかもしれない、江口に。ここで終わらせないと、って自分のような人が同じようなことをやらないように…彼なりの優しさだったのかも知れない。
こんな形で出逢わなければ、お前を変えていたかも知れない、俺が変われたかも知れない(うろ覚え)。
あれは違う、私じゃない、人形。
っていう台詞が印象的でした。見終わった後、どんよりなってしまいました。でも雨がガーベラって言うシーンがとてもキレイで、エンディングの曲(劇中にも流れる)が切なくて良かった。兄の歪んだ愛は狂気に変わり、妹はその兄を恨み生き続けてきた。誰も幸せになることが出来なくて、一人でもがいている。そんな悲しいお話でした。