無垢
ついでに眉毛書いてあげようかぁv
――ガラガラ――
(また、入ってきた。)
最近毎朝といっていいほど、部屋に犬*1が入ってくる。今日も自分で扉を開けて
入ってきたみたいだ。
まだ半分夢の中の自分の周りをうろつく。
顔を舐めてくる。
(日曜日なんだから寝かせてください。)
相手にしないと、今度は鳴き声をあげる。
吠えるというか、すすり泣く感じで。
そこでゆっくりと目を開けると、ぼやけた視界に薄汚い犬*2が映った。
びっくりして目をこすりもう一度ちゃんと見てみた。
愕然とした。
…落書きされてる。
そう、それはマジックで書いたような。顔から前足、背中、しっぽまで。
泣きそうになった。
だって、まるでそんなことなかったかのようにいつもどおり無邪気な顔でおすわりしている姿を見ると胸が熱くなる。
文字らしい文字はなかったけど、これは人間の手でやられている。そう思った。
どうしてこんなことが出来るんだろう?怒りと同時に虚しさがこみ上げてきた。
いてもたってもいられなくなり、とりあえず両親に報告しに行った。
「見た?」
「何を?」
「犬」
「…?えっ、玄関の所にいるんじゃない?」
「違うっ!体。アレ何(怒?!落書きされ」
「あ〜、あれ。さっき散歩中になんか田んぼのとこでゴロゴロしてたらなんかオイルみたいなのが体中についちゃってさ…もう、洗わないとね(笑)」
もの凄い勘違いしてたぁぁ――(・∇・)――→!!!
まぁ、いわゆるHA・YA・TO・CHI・RI(*゜▽゜)ノノ☆*3